トピックス

 

Sさん一家の肖像が完成しました。

 知り合いのSさんから依頼されていた家族の肖像がこのほど完成しました。Sさん、奥様、2人のご子息を描いたものです。
 以前のトピックス(2004年8月)で紹介した、Yさん親子の肖像以来、またまた2年ぶりにキャンバスにアクリル絵具で描きました。
 相変わらずマイペースで描き進め、依頼されてから半年かかってしまいましたが、久々だったせいもあり、結構楽しく描くことができました。
 場所は松本城ですが、4人一緒に写った写真がないので、左端のご子息は、他の写真からの合成です。
 人物と背景との関係では、写真よりも人物を若干大きめにするとともに、水平線を下げることで、松本城も人物もある程度の大きさでキャンバスに収まるようにしました。
 最後まで悩んだのが前景の処理で、人物だけでは絵として物足りない、と思いながら描き続けていました。結果的には雪の中でも咲く、寒椿を描き加えることにしました。違和感を覚える向きもあるかもしれませんが、私は、これで初めて「絵」として完成したと考えています。
(写真をクリックすると、拡大画像が見られます。)
(2006年10月)
曽根さん一家 「Sさん一家」
キャンバスに アクリル
F8号
2006.10

Yさんの子供の肖像が完成しました。

 知り合いのYさんからの依頼で描いた、Yさん親子の肖像については、すでに以前のトピックス(2004年8月)でお知らせしましたが、そのYさんから再び絵の依頼がありました。
 今回は、娘さんと息子さんの小さい頃の写真をもとに鉛筆で描いてほしい、というものでした。鉛筆によるスケッチは随分描いていますが、いわゆる「鉛筆画」はあまり経験がありません。そこで、何点か鉛筆画を描き、コツをつかんでから取りかかりました。そんなわけで、完成までにやはり時間がかかってしまいました。
 描いていく過程で、鉛筆画の面白さとむずかしさが分かりました。陰影などは比較的表現しやすいし、簡単に消せるのはいいのですが、描いたり消したりを繰り返していると、鉛筆がうまく乗らなくなったりします。また、他の画材とくらべると、1枚の絵として鑑賞に堪える作品にするのは、中々むずかしいと感じました。
 なんとか形にはなりましたが、Yさんはもっとスケッチ的な、ラフな仕上がりを期待していたのかもしれない、と思いつつ、差し上げた次第です。(写真をクリックすると、拡大画像が見られます。)(2006年1月)
姉と弟 「姉と弟」
紙(ワットマン紙)に鉛筆
F4号(333mm×242mm)
2005.12
ページのトップへ戻る

版画を交換しました。

 先日、私の高校時代の同級生で、当時同じ絵画クラブで一緒に絵を描いていた新井知生君と版画の交換をしました。
 新井君は現在島根大学の美術教育研究室の教授をしていて、学生を教える一方で、アクリル技法による絵画や版画の制作を精力的に行っています。しばしば東京や埼玉で個展やグループ展をするのですが、去年グループ展を見に行ったときに版画を交換しようという話になったのです。
 私が彼に送ったのは、「バルテュス」「ドビュッシー」「モンテヴェルディ」の3点、そして送られてきたのが以下の3点です。
 どれも「コラグラフ」という技法で制作されているのですが、形とマチエールの面白さで楽しませてくれます。

 コラグラフ(Collagraph)とは、作家本人の説明によれば、「種々の平面的な素材-紙、布、糸、自然物等-やアクリル系のメディウム類を厚紙に貼り付けたものを版として用い、その表面の凸凹の凹部にインクを詰め込みプレス機で印刷する版画」です。基本的には凹版なのですが、凸部にローラーで色を置き、凹凸版・一版多色刷りにしているとのことです。
 「交換」とはいっても、どうやら「等価交換」ではなかったようで、私の方が得をしたような気がして仕方がありません。(笑)
 なお、島根大学のホームページに新井君のプロフィールが掲載されています。(2005年2月)

●島根大学美術教育研究室

Printed Heart2 「Printed Heart 2」
193mm×250mm
「PRINTED FIELD 3」
168mm×168mm
Printed Field2
「るく」(?)
(いちばん形の近いひらがなを私、木村が勝手にあてました)
107mm×152mm

Yさん親子の肖像が完成しました。

 知り合いのYさんから依頼されていた肖像がこのほど完成しました。Yさんと娘さんを描いたものです。ほぼ2年ぶりにキャンバスにアクリル絵具で描きました。
 締め切りがないのをいいことに、マイペースで描き進めたので、完成までに 結構時間がかかってしまいました。でも、ご本人たちには大変喜んでいただけたので、作者としてこれに勝る喜びはありません。
 描いているうちに、モデルのお二人が何だか聖母子のようにも見えてきたのですが、作品の方は、そんな「母子像」の典型の表現にまではまだ達していないと思っています。
 なお、元になった写真は、**年前に撮られたもので、描かれている女の子は、もう立派に成人しているとのことです。残念ながら、まだお目にかかっておりませんが。(写真をクリックすると拡大画像が見られます。)(2004年8月)
Yさん親子

「Yさん親子」
キャンバスに アクリル
F8号
2004.8

ページのトップへ戻る